【あそびとデザイン】オンラインアートスクール3月のレポート「山笑う」
春の日に照らされて山そのものが笑みを浮かべているようなさまを「山笑う」と表現します。
このように日本には古くから使われている言葉、色、模様などの表現がたくさんあり、それは知れば知るほど奥深く美しいものです。
3月は初春のみずみずしい季節を感じながら、日本のあそびやデザインをテーマに制作をしました!
「日本の色」の名前は、実はとても美しいものばかり。
今月はそんな美しい日本の色の名前にふれてほしくて、名前から連想する色をつくってもらうワークをしました!
「紅梅」「若竹」「水浅葱」「桔梗」....こういう名前を聞いて、パッと色を思い浮かべることができますか?
大人でも答えを導き出すのがなかなか難しいお題ですよね^^
美しい日本の言葉は色の名前だけではありません。
2つめのワークは「花鳥風月」という言葉の意味を学んで、そこから連想する作品をコラージュで制作してもらいました。
まずはいつもの付箋のワークで、どんな自然のモチーフがあるか書き出しをしてもらいました。
あそびとデザインでは、アイディア発想力を伸ばすためにこのような付箋のワークをたくさんやっています。
「花鳥風月」とは、自然の美しい風景、自然の風物・景色を題材にした詩歌や絵のことをいいますが、生徒さんたちもその意味を自分なりに解釈をして、それぞれの「花鳥風月」の世界を表現してくれました!
ワークの終わりには1人ずつプレゼンテーションをしてもらって、自分の作品について言語化をしてもらうようにしています。
自分の表現したいことを言語化する、ということも、意外と難しいことだったりしますよね。抽象的でもいいから、まずは自分の考えていることをアウトプットするということは、小さい頃からやっておくとも物凄く良いことのひとつです。
3週目は「もんきりあそび」をしました。
「紋切り(もんきり)」とは文字通り紋を切りぬくあそびのこと。「紋切り型」は、その紋切り遊びのための型のことです。 日本の紋(家紋)は、平安時代から貴族や武士が家柄や地位などを表すために用いるようになり、江戸時代になって庶民の間にも広がり自由な発想でたくさんの紋が作られました。 それらの紋の一つひとつに意味や物語があり、もんきりあそびはそんな江戸の粋や文化がつまったあそびでした。
型を切り抜いて、折り紙を少しずつ開いていき、手の中に紋が現れたときの感動は格別!
江戸時代の子どもたちも味わったであろうその感動を、時を超えて現代の子どもたちも味わうという不思議さがありますよね。
もんきりあそびのような切り紙は、折る、書く、切る、というさまざまな動きが含まれ、多角的に脳をきたえます。さらには、たくさんの色や柄や紙質で、視覚や触覚を刺激します。紙を開いてできあがり作品を見たときの驚きや達成感も、脳にとってのよい刺激になり、知育にとても良いんですよ!
最後のワークは3月のテーマでもあった「山笑う」を、少し抽象的に表現してキャンバスなどに絵を描いてもらいました!
絵が並んだ時に本当に春が来たようにぱぁっと画面が明るくなりました。
「山」が「笑う」という雰囲気が、とてもよく伝わってきますよね🌸
そして3月は年度末。この3月、あそびとデザインで初めての卒業生さんがいました。
スクールを始めたばかりの時から約2年通ってくれて、4月から中学生になる生徒さんにメッセージを送りました。
あそびとデザインでは「アイディアの発想と編集」の一環でふせんのワークをたくさんやってきました。一枚のふせんにつき一つのワードを書き込んで、それをたくさん貼り出して、それぞれのワードをグルーピングしたり組み合わせてみたり、デザイン思考のメソッドを取り入れてきました。
そんな「アイディアを出す」ワークを覚えていてほしいな、というメッセージ。自分だけの道を自分のアイディア、個性を信じて進んでいけるように、「他の人と違う」ということがコンプレックスではなく自信につながるように、ふせんに書いた好きなこと、好きなもので1日が、1年が、人生がいっぱいになるように。そういうことを伝えたいと思いました。
自分の大好きなもので自分の人生を彩ることができますように!
あそびとデザインでは小学生を対象にオンライン通学クラスと、不定期で週末スクール&イベントを開校しています!
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あそびとデザイン https://asobito.net
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- 2023.04.30 Sunday
- あそびとデザイン | アートスクールレポート
- 17:02
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- by chikage